顎プロテーゼは前にキュッと出す(オーダーメイド)

前のブログのモニターさんの正面画像ですが、女性の場合は顎の存在感を大きくしないため前にしか出さない、それも尖り気味にキュッと出す方が好まれます。これが男性ですと「顎が華奢だと可愛く見られて困ります。」とのことで、下に延ばしたり四角張ったプロテーゼを入れたりします。

私の顎のシリコンプロテーゼは、女性の場合、ブロックから削り出した完全オーダーメイドプロテーゼを使います。メーカーから発売の既製品をそのまま挿入した場合は、顎が下に延び太めの顎になる傾向で、他院様でオペ済の患者さんで「手術は30分くらいで終わりました。変化はあったのですが・・・。」という修正希望の人は、だいたい上記でいう男っぽい顎になっています。メーカーから発売する以上は男性にも使える形にしているので、これをそのまま入れてはダメです。女性に適した形にするにはドンドン削り込みする必要があるので、私はもう既製品に頼らずブロックから削り出し、その女性に合った形状のものに仕上げています。

さて【昨日のSNSの続き】です。良い視点の投稿があったので、それに私はレスしました。私がSNSを始めた時に東京医科大学医学部の入試点数調整事件があり、それに対する意見を自己紹介に使いましたが、それをそのまま挙げました。 クリックで拡大して読めますが、「共感した」が37、「う~ん(反対)」が1です。
元々東京医大や順天堂大学医学部らの本音は、卒後40年間、週80時間以上安月給で働きづめしてくれる人材が医学部に入学して欲しいだけです。だけど、この本音を記者会見で言えば、「医学勉強ばかりで社会に疎い若い医師を、研修医の時は月給20万円で週100時間も働かせ、3年目以降は大学病院じゃ無給で働かせ週1回の外勤日と夜の当直料だけで生計を立てさせるのは、明らかに労働基準法違反じゃないか!」と責め立てられると本当に窮して逃げ場が無くなるので、入試の調整の言い訳が、順天堂大学医学部の場合「18歳までは女子の方がコミュニケーション能力が高いものですが、20歳以降はその差がなくなるので入試の時に調整をしたのです。」などと会見では言っていたです。
私が自己紹介欄で書いたように、医師の給与体系とは『高度な医療を多大な時間を費やして行っている者が貧しく』、『簡単で責任の軽い医療を行っている者が豊か』という馬鹿げた状態が60年以上前から続いています。そして高度医療を行っている医師ほど、司法・行政・立法に訴える方法など知らないし、苦手ですから、傍から見ている役人も放置しています。基幹病院の各医師(それに看護師らコメディカルも加え)の個人の超人的な過重労働に支えられての「いつでも」「安価で」「高度」な医療提供というは、やはり変えるべきです。