切開リフト術後9カ月

本日、ご紹介のモニターさんは頬のたるみを主として、脂肪吸引を併用した切開リフト術後9カ月の人です。(画像をクリックで拡大)
現在は、糸のスレッドリフトが大流行ですが、効果は通常は半年以内に無くなります。トゲの引っ掛かり部分が少しづつ外れて行くからです。糸の周りにコラーゲンが出来て来て効果を保とうとするとは嘘ではないにせよ誇大な表現です。

ですから確実な効果と、その持続性を求めるなら切開リフトです。この切開リフトでは脂肪吸引を併用する方が顔の下半分のボリュームを減らせてスッキリします。私は本格リフトの場合は必ず脂肪吸引を併用します。

さて、手術に伴う合併症は下記です。
・腫れと皮下出血(この抑制のために包帯を巻いてしっかり圧迫します。)
・傷(耳の前後の傷が残ります。後々は目立たなくなりますが消えることはないです。)
・剥離部分の皮膚の知覚鈍磨と固さ(半年をめどに回復していきます)
社会復帰は(マスク無しでは)、しっかりお化粧をして術後10日~2週間くらい掛かります。
抜糸は術後1週間後ですが、その日に知人に会えば浮腫みで何か指摘されるものです。

最近、巷の美容クリニックで20代のフェイスリフトが行われているのを度々聞きますが、年配の人に行うのから比べれば、変化が小さく、本来はクリニック側からお薦めするものではないと私は思っています。
また20代の人が頬脂肪吸引をしても脂肪が抜けた分、皮膚が余って弛むとはならないものです。若い人は肌のハリの戻る力が強く、頬脂肪吸引くらいでは見た目に弛まないものです。
だから20代では、頬脂肪吸引をやるから切開リフトを併用する必要は通常ないのです。