隆鼻術：非常に薄いシリコンプロテーゼ
- 美容整形の手術の依頼でお化粧感覚の僅かな変化を求めて来る人もいます。
例えば現在の二重を「あと０．５ミリ広げて下さい。」などと言われたことはありますし、ブジー（瞼専用の針金）で瞼を軽く押さえては開瞼して頂き、『確かにあと０．５ミリの拡大でラインカーブが完璧に綺麗になる。』と分れば、その依頼を請け負うこともあります。
本日ご紹介の患者さんは『鼻筋をほんの少しだけ通して欲しい。』とご希望された人です（画像ｸﾘｯｸで拡大）。
ご覧のようにパッとみても分かりませんが、よく見れば鼻筋にお化粧で言えばハイライトが入った感じになり、鼻先も少しだけ高さと尖りが出ています。
鼻先のご希望がなければ、特に目と目の間の部分だけを高くしたいとなれば、今は架橋の強いヒアルロン酸を間隔をあけて3回くらい打てば毎回少しづつ残って、注射だけで隆鼻術が行えます。
しかし鼻先は皮が硬い人が多いので、ヒアルロン酸注入ではツンとした高さは出し難く、また、組織の延び難いところなので、無理に入れると内圧の高まりで皮膚壊死のリスクもあり、ヒアルロン酸による隆鼻術には注意が必要です。
さて、画像のモニターの人が受けたようなプロテーゼ単独手術ですと、通常は片側鼻穴内切開で骨膜を剥離してスペースを作って、そこにシリコンプロテーゼを留置します。
術後直ぐに圧迫テープを貼り腫れを抑え、3日もすればテープは剥がせます、この薄いプロテーゼ手術くらいですと、他人に見られても違和感はないは術後5日後、知人ですと術後7日後くらいです。
ちなみに画像下段の術後写真は術後18日後のものです。もう完成形と思って差し支えありません。
