鼻尖縮小・鼻翼縮小・鼻プロテーゼ
本日ご紹介の患者さんは、鼻尖縮小・鼻翼縮小・鼻プロテーゼのモニター様です。
術後写真は半年過ぎのものとなります。(画像はクリックで拡大)
術後の鼻は形は良く且つ目立たない(主張の強くない)感じに仕上がっています。
いつも同じことを書きますが、若い女性の顔の整形の基本は、まず目であって、目が「心の窓」というように印象的で吸い込まれるような美しさを持ち、昼間にその女性を見た人が、夜になって思う出そうとすれば、目から思い出されるというのが大事です。しかし逆に鼻は、後で思い出そうと思っても『綺麗な鼻だったと思うけど、どんな形だったっけ・・・?』というような自己主張の少ない方が良いです。
つまり若い女性の顔においては目が主役で鼻は脇役くらいで考えた方が良いと思います。
これが、若い女性でも高身長でホリが深めの顔立ちの人は、鼻を高く長く鼻先を下向きに、ちょうど宝塚歌劇団の男役の人のような鼻にすれば、これはこれで似あいます。
しかし可愛いとか愛され顔とかじゃなく、カッコ良い系の男性のイケメンに近い感じですね。
さて鼻尖縮小は実は大変難しい手術で中の鼻翼軟骨を正中縫合するだけでは後々は殆ど効果が残せず、皮下軟部組織切除や軟骨部分切除術も必ず行わなければ効果の持続は出来ないと思って良いです。
よく患者さんから聞くのは、他院でやって「ギブスを外した直後は細かったけれど、だんだん戻って来て3カ月経つ頃には術前とほとんど同じに戻りました。」というものです。これは術直後のギブスで目一杯鼻を押さえていたからと思いますが、ギブス装着の間、鼻の肉が鼻の穴の中に押し寄せた分、ギブス除去直後は鼻が細く見えるのですが、次第に穴の中に押し寄せた肉が定位置に戻れば元の形に戻るというものです。
なお鼻尖縮小では多くの場合、軟骨縫合部の先端あたりに軟骨などの移植をすべきです(この理由は当院HPの鼻尖縮小の解説をお読みください)。
鼻翼縮小においては何千人もやって来て思いますのは、『やっぱり外側切除してこそ、長期成績も良い。』ということです。その傷ですが鼻翼基部で元々場所的に目立たないせいもあり、当院HPの鼻翼縮小の症例写真のように術後3カ月もすれば皆さま傷を気にする様なことは、まずなくなります。
プロテーゼですが、ここでは鼻骨の骨膜下に挿入することが最大の注意点です。体に害はなくても異物ですから、軟骨移植などと比べれば細菌感染のリスクはないとは言えません。しかしまともに行っている限りその発生は極めて稀です。プロテーゼの術後ですが、出血防止のための圧迫としてギブスまたはテーピングを行います。プロテーゼ単独の場合は丸3日+α程度です。