日本形成外科学会:アクアフィリングは危険・有害

昨日から札幌で日本形成外科学会が開かれています。美容のセッションが本日あり、これは聴講したかったので昨日15日から来ています。
日本形成外科学会・札幌福岡の大慈弥先生(教授)や大阪の土井先生(さ来年の美容外科学会会長)など西日本から来られている先生方も少なくなく、ドクターらしき人の頭数を見て、関東で開催された場合と、そんなに遜色ない印象を受けました。

さて学会での講演で印象的だったのは「注入式豊胸材料の“アクアフィリング”は有害だから使用を止めるべき」と名指しでの批判が繰り返し行われたことです。
その演題発表もありましたし、シンポジウムで現大学教授や元教授、そして別の会場での座長の先生も有害であることを述べましたので、もう「アクアフィリングは黒」と断定して良いでしょう。

私は脂肪注入による豊胸術は凄くたくさん行って来ましたが、胸のない人は痩せ形で元々取れる脂肪が少ないのが悩みどころです。
診察時に「太ももの内側に触診上、それなりに脂肪はありますが・・・。」等と言っても、患者さんの方から「脚がこれ以上細くなってピノキオみたいになるのは嫌!」と言われたこともあります。

ですから、アクアフィリングが発売された時は結構気になったものですが、新薬とか新素材も広く流通して安全性が皆に認められるようにならないと私は使う気にならないので静観していたところでした。

その他、興味深い話や、術式を知ることも出来て、まあ参加して良かったとは思います。
尤も形成外科学会も私が医学部卒業の頃と比べれば大学会となり、今回も10会場同時進行で講演が進みました。
これは参加した会場以外の9会場での発表など視聴出来ず、抄録集を良むしかないのです。発表の録画公開や販売などしていませんから。そこがもどかしいです。

さて、私はもう四半世紀以上前ですが、勤務していた湘南鎌倉総合病院と同じグループ病院である“札幌東徳洲会病院”に2回に分けて計7週間、出向していました。
その後、大塚美容形成外科の札幌院が出来たときは、初代院長ということで毎週、月・火・水の勤務をしばらく続けていたこともあります。
そのため札幌駅~すすきの周辺、また北大周辺の土地勘はあります。
だから、札幌グランドホテルが昔のままで存在していることや、すすきののNIKKAウイスキーの看板もそのままなのを見ると大変懐かしい想いがしました。

しかし締めは徳洲会ですね、私にとって。
札幌東徳洲会病院が昨年リニューアルオープンしたそうで、外から中から見てきました。札幌駅から少し距離はありますが、この病院は学会参加のついでに絶対見て来ようと思っていました。「救急センター / 外傷センター・・・」こういうのを見ると妙にやる気が出ます。

札幌東徳洲会病院