頬の脂肪吸引はフェイスラインを主に吸引
当院は顔の脂肪吸引の症例は多いのですが、頬に関して患者さんの思い込まれていることと場所が違うことも多いので、昨年春先のモニター患者さんのご紹介にてご説明致します。(画像をクリックすれば拡大します)。
この患者さんは 手術時31歳で、下の画像を見て頂きたいのですが、頬の脂肪吸引ということで、紫色(ピオクタニン液)でマーキングした部分を吸引することとしました。
見ての通り、「ほっぺた」などとの表現の部分とは少し異なり、頬肉の下方部分、つまりフェイスラインの吸引となりました。頬脂肪吸引では、この部の吸引を行うことが多いです。また口角横下のマリオネットラインに被さって来る部分も狙って吸引します。
吸引のカニューレ(吸引管)は2mm未満のボールペンの芯並みか若干細いくらいのものが、脂肪吸引後のデコボコ防止のために適切と考えます。
頬の脂肪吸引の場合、吸引の量もさることながら術後の拘縮で組織が引き締まって来るのを期待するのですが、そのためにはカニューレの刺入部をどこにするかも大事なことです。
だいぶ前に脂肪吸引の開祖の一人、イタリアのフィッシャー氏の息子先生が来日し、日本美容外科学会で講演の際、頬に関してはカニューレの刺入部は耳たぶの付け根付近が正しく、吸引部分が刺入部に向けて拘縮で引き上げられる効果が(若干)あると述べておられました。
次のブログ記事では、術後の包帯圧迫の例をあげます。