鼻エンドプロテーゼ除去 / 同日入れ替え

エンドプロテーゼ(エンドプラスト)とは切らずに、太めの針で注入して整形できるもので、鼻や顎などに行うクリニックがあります(当院では行いません)。

エンドプロテーゼは見かけ上はジェル状ですが、１つ１つが柔らかい固形物の集合体で、ヒアルロン酸やレディエッセと違って吸収されませんので、半永久的と言えます。

しかし注入ですから、固形シリコンプロテーゼと違って美しい仕上がりにならないことも多いです。横に広がる、ブヨブヨして波打っている、時間が経って変形した等で除去したいと希望される人が少なからずいます。

入れる時は注入であっても除去は、切開して鉗子で何度も掴んでは出す繰り返しと、生理食塩水で洗浄しつつバキュームで吸引です。シリコンプロテーゼを抜く方が全然楽です。

先日もエンドプロテーゼ注入後、鼻すじがコブのように変形して形が悪いから、シリコンプロテーゼに入れ替えて欲しいという人が来ました。

・・・この時の取りだしたエンドプロテーゼが画像のものですが、切開して被膜を破くと、まず粒子状のものが出ます。画像で血を吸った綿球の上に付いている白い粒子がエンドプロテーゼの1粒1粒なのです。実際はもっと何倍もあったのですが、吸引で吸い出しています。そしてエンドプロテーゼの集合体が固まって粘土状になっているものを鉗子で取り出しますが、今回も実は連続しておらず、だいたい除去できたところで、指で皮膚の上から触ってまだシコリの残っているところに又、被膜切開して出しています。

結果的には殆ど除去でき、同時にシリコンプロテーゼを入れ綺麗な形に仕上がりましたが、ご本人も、エンドプロテーゼなんか受けなければ良かった。とのご感想でした。
（参考：エンドプロテーゼ、終わっている）