医学生アイドル:秋山ありす、医師国家試験落ちた
今年の医師国家試験は新卒の合格率は94.3%でした。過去一番良いそうで、医師不足解消が背景にあると言われています。
そういう状況で、「医学生アイドルの秋山ありす、医師国家試験落ちた」とのニュースを読めば、“舐めていたんだな”と思ってしまいます。しかしまあ来年は合格されるでしょう。
なお医師国家試験は合格率は高くとも、試験自体が簡単ではありません。
医学生は皆、6年生になった頃には過去問を覗いて、どれくらい勉強しなければならないか悟り、国家試験を意識した勉強を始めていると思います。
若手医師が「医師国家試験の合格率がなぜ高いのか」を論じていますが、同感です。この医師は医学部6年生の時の後半8カ月間、一日15時間の勉強を続けてきたと書いていますが、「それでも他の医学生と比べるとかなり少ない方だったと認識している。」とも書いています。
私木村の場合、医学部5年の9月頃から翌年2月まで一日15~16時間の勉強(大学の講義・実習時間も含みますが、土日祝・正月も含め)をしていました。国家試験対策とは少し違うのですが、母校の医学部は5年生の時、内科と外科の習熟度試験を2週間間隔位で年24回課しており、私はその試験でベストを尽くしたいと努力していたので、標準外科学という教科書はほぼ完全に覚え込んでしまいました。
旧友らもよく勉強していていました。だから1年後の国家試験前には「試験当日体調が悪くても100回受けて100回とも通ってみせる。」という様な言い回しをする人が少なからずいました。尤もこれはベースに母校が学生に対して上手く舵取りをしてくれていたのがあったからです。
私は6年の7月に何と大学の総長から当時は入手困難だった“意志の勝利”をお借りすることが出来(米国製VHS)、見入ってしまって秋までこっちの研究で結構な時間を割いてしまいました。しかしそれはそれまでの勉強で国試合格は堅いと目算出来たからです。
なお国試のことだけではありませんが、私には母校愛がありますし、総長の藤田啓介先生に深い畏敬の念を覚えています。