創外固定・骨延長(脚延長、下肢延長)
創外固定とは骨折や矯正骨切りの際、体外から固定する整形外科治療で骨延長も可能です。
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私は整形外科・外傷治療の医師として創外固定を先天性脚長差や骨折治療で用い、仮骨延長法(Calotasis法)も行ってきました。自分の経験上や「日本創外固定・骨延長学会」でも聞ける話として数cmくらいが顕著な合併症の出ない限界と言えます。「5cmの壁(松下教授)」の言葉もあります。
下記は私が久留米大学在職中(整形外科講座在籍のまま麻酔科出向中)に発表した論文です。
ここに書きましたように、やはり延長も5cm位になりますと延長部より末梢の血行が悪くなり痛み・痺れ、それに仮骨形成の不十分さを生じるものです。また軟部組織の緊張も高まり、リハビリも難しくなります。将来の変形性関節症のリスク等も考えれば健常人が身長を高くするならば5cmまでとした方が無難です。
私は久留米大学初の脚延長手術の主治医になりました関係で、平成2年、創外固定研究会(当時の名称)に発表し、雑誌掲載もしました(平成3年)。なお私の名前の横に併記されています方が主任教授です。

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大腿骨の髄内に2重構造のキュンチャー
(Kuntscher)釘を入れ股関節を内旋することでラチェット機構がキュンチャー(Kuntscher)釘をスライドさせ、脚延長を可能としたものがアルビジアネイルです。Dr.Grammont らにより開発され、フランスのDr.Guichetらも盛んに行っています。これはイリザロフ法と同じく仮骨延長法ですが髄内釘にしたことで感染のリスクがほぼ無くなると伴にQOLが大幅に向上しましたから画期的です。ただ大腿全前面の仮骨形成不全が指摘されており、私は内旋がマイナス要因の1つと考えております。骨折治癒において縦方向の軸圧(Dinamization)は有利に働きますが、旋力が不利なのは実証済だからです。
さて下腿にも同様のものがありますが脛骨髄腔は狭く、2重構造の髄内釘では上手く行きません。そのため脛骨髄腔に普通のキュンチャーを入れ上だけ横ネジで留め、イリザロフで延長したのちキュンチャーの下の横ネジを留め早期にイリザロフを外して創外固定器装着期間を短くするということも整形外科の学会で発表され実践されています。
なお日本人の美意識で言えば大腿より下腿を伸ばした方がカッコイイですから、アルビジアネイルよりこちらが推奨されます。
私はこのキュンチャー横止めは嘗てはほぼ毎週やっており、1日で3人やったこともあります。末梢の横ネジをガイド無しで透視だけで通常1発で留めていたくらい愛着がありましたから、佐久で開催されたエンダー法セミナーに出ては、キュンチャー横止めの優位性を説いてエンダー派の大御所の町田先生や安藤先生からニラまれたこともあります。
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